今、考えること。

今日の韓国朝鮮語の授業で悲しい話を聞いた。
それが、サッカーと少し関わっていたために、余計に悲しくて
たまらなくなってしまった。
先週の授業に、先生からとても悲しい話を聞いた。
2002年ワールドカップが韓国と日本で開催された、あの年。
韓国ではとても悲しくて悲惨なことが起こっていた。
その当時、その事故が起こった時、きっと遺族や発見者以外の誰もが
知らなかったこと。
そして、誰にも伝えられなかった、悲しい出来事。
悲しみの出来事は、ワールドカップが開催されていたこともあり、
埋もれてしまった。
それは、本当に悲しく、酷い出来事だった。
韓国の国民がその事故を知ったのは、ネットからだった。
事故現場に遭遇したカメラマンによる情報の配信だった。
どうしてネットからなのか。
それは、ワールドカップの雰囲気を壊さないように、
何処の国でも、この事故のことについては自粛がされたらしい。
それをみかねたカメラマンがこの情報を知らせるために、ネットから情報
を配信したらしい。


2002年、6月13日の午前に、中学1年生の少女が、友達の誕生日会に行こうと、
一般道を歩いていて、米第2師団工兵隊所属の架橋運搬用装甲車(重量54トン)
にひかれて即死した。
この時、別の米軍装甲軍が対向車線に現れたために、それを避けようとした
架橋運搬用装甲車が道端を歩いていた女子中学生をひき殺した。
この事故に関係する車両すべてが米軍車両。
米軍がわがもの顔の振る舞いが、幼い命を無残に奪ったのだ。


この事故は、事故発生の原因と過程を具体的に明らかにされないばかりが、
責任者の処罰もまた何一つ行わずに幕引きしようとしたのだ。
韓米駐屯軍地位協定によって米軍側に裁判権があるため、
韓国側に捜査から裁判に至るまで、何の行使もできないという状況だった。


この話を聞いて、実際にビデオを見たけれど、本当に悲しさをとおり越えて
しまった。
二人の少女のひき殺された現場の写真もあったけれど、
見ていられなかった。
謝罪の言葉もない・・・。そして無罪。
この事件をきっかけに韓国中の人が立ち上がってデモをやっている映像も
流された。
そのデモを鎮圧するのは、韓国人の警察。
この状況を見ているのも辛かった。
韓国人のために戦っている韓国人と、米軍を守る韓国人・・・。
国中を巻き込む問題なんだと思う。
私には難しくて国の情勢とか分からないことが沢山あるけれど、
謝罪をするだけで、悲しい思いをしてる人の気持ちが、
ほんの少しかもしれないけれど、安らかになると、そう思う。
それが、今の遺族の人にとって、一番の救われることだと。


日本にも米軍基地がある。
沖縄では、米軍によるさまざまな事件も起きているけれど、
沖縄の島だけで、デモなどは終わってしまう。
私も夏に沖縄に行ったけれど、アメリカ軍の戦闘機の音が恐くてたまらなかった。
そういう思いを毎日しているなんて、考えるだけでも嫌だった。
今、どうすれば良いのか分からないけれど、こういうことについて、
考えるだけでも変わると思う。
同じ国のことなんやから。