ヒデ

ヒデの引退はホンマにビックリしたよ・・・。
なんていうか、とにかく「えっ!?」っていう気持ちと、
「そっかぁ〜」っていう気持ちと、
私の中で二つの気持ちがあったんよね。
印象に残ったブラジル戦後のヒデの姿。
あの姿はいろんな人にいろんな風に映っただろう。
私もアノ姿は忘れない・・・。
ピッチから出たくなかったんだろうなぁ。
出てしまったら自分のサッカー人生が本当に終わっちゃうって思ったのかなぁ・・・。
W杯が始まる半年前に決めたという引退・・・。
きっとね、体力的に無理だとかの理由なら、
すんなりピッチから出られたと思うの。
でもね、そういう理由じゃないからこそ出られなかったと思う。
自分で決めた事に従う事って凄い難しかったりする。
自分で決めた事だからこそ、妥協もできるから・・・
取り消しもできるから・・・。
だからこそ、自分で決めた事に従うのって難しい。
決めた時に硬く決心した気持ちでも、時間が経つにつれ、
更に増すこともあるけれど、逆に弱くもなったりもする・・・。
きっとヒデはそういうものではなく、強い決心があったと思う。
でも、試合後に「サッカーを愛してやまない自分」に気づいたって
いう事が書かれてて、
ヒデ自身、少し揺らいだんじゃないかなぁ〜って。
ヒデの引退についてインタビューされた名波が
「2002年で彼は引退するつもりだった」と言っていた。
そこから4年たった今までサッカーを続けてきたヒデ。
もしかしたら、サッカーへの愛が彼をそうさせたのかもしれない。
人って気づかなかった事に気づいた時の衝撃は大きい。
そしてその事に対する気持ちが追いつくのは遅い。
ピッチの上でヒデがどう感じていたのかは分からないけれど・・・。
ヒデのメッセージを読んで、
「サッカーが好きで好きでたまらない」って言葉が聞こえてきた。
そして、最後の「ありがとう」という言葉。
この言葉で締めくくられたヒデのこのメッセージは忘れません。
ありがとう。